【30代男性】左手のしびれの原因と治療方法とは?
2023/12/11
30代男性 左手のしびれ
今回の症例は30代男性の左手のしびれの症例を報告させていただきます。
症状などで同じようなものがあれば参考にしてください。
当院に受診するまでの経過
当院受診2か月前から段々と左手がしびれるようになってきた。1か月前に整形外科に受診しレントゲンを撮影し頚椎の変形があるとのことで『頚椎症』の診断を受けた。整形外科では投薬と首の牽引で様子を見ていたが一向に改善せず。ちょっとでも症状が変わればと当院に来院。
仕事は営業職、飛行機や新幹線・車での移動が多い。移動中はパソコンで事務作業をずっとしているとのこと。腰痛や肩こりはあったが、手のしびれは初めて出てきた。しびれが楽になる姿勢は腕を上げているとしびれが落ち着く。
本人の希望としては仕事に支障が出るのでなるべく早くしびれを何とかしたい。
当院の見立て
病院でのレントゲン画像は持っていないとのことで確認できなかったため、しびれの原因を探るため一通り理学検査を行ったみた。
まずは頚椎症の診断が出ているので頚椎症に対する理学検査を行う。
ジャクソンテスト(-)スパーリングテスト(-)腱反射(+)
だったので、頚椎症の神経根症状の所見がなかったため、頚椎症ではないのではないかと考えた。
次に胸郭出口症候群の可能性を考え胸郭出口症候群の理学検査を行った。
アレンテスト・ライトテスト・エデンテストを行うも顕著な陽性反応が診られなかった。
胸郭出口症候群の可能性も低いと判断した。
最後にしびれの出ている手から肩、首まで触診を行った。
肩甲骨の後面にある棘下筋という筋肉に他の筋肉とは違った筋硬結がみられるのを発見し、押してみると腕から手への放散痛がみられた。
普段のしびれと同じ場所に痛みとしびれが再現されたので、棘下筋の筋硬結がトリガーポイントとなり腕から手までのしびれを出していたと判断した。
施術方針
左側だけしびれが出ていることや、仕事での移動時荷物を左手に持ってしまうことから使用頻度の問題と骨格の歪みも関係していると判断した。
本人の早くしびれを取り除きたいとの希望もあり
- 鍼で棘下筋の筋硬結を取り除く
- しびれが取れてきたら指圧マッサージで首から肩、肩甲骨周辺の筋緊張を取り除く
- 原因となっている歪みを骨格矯正で骨格を正しい位置に矯正をする
という形で行うことを治療方針として決める。
治療内容
棘下筋の筋硬結を取り除くための鍼でのトリガーポイント治療を行った。
神経痛や筋硬結に対し低周波鍼通電療法は効果的なのでトリガーポイント治療に加えて通電も行いより早く痛みやしびれの改善を図る。
4回ほどの鍼治療で手の痛みやしびれが取れてきたのでその後は指圧マッサージと骨格矯正に切り替え再発予防をしていった。
来院頻度・治療回数
最初の鍼治療は週2回を2週間行った。
その後の指圧マッサージと骨格矯正は週1回を約2か月間行った。
治療終了まで合計12回、約3か月間要した。
その後は腰痛もあるとのことで腰痛治療に切り替え現在も加療中。
施術後のアドバイス
出張での重い荷物や移動時間中のパソコン作業が原因になっていたので、荷物を両手で持つようにしたり、キャリーケースに変えたりするのと移動中のPC作業も休憩をはさむよう指導。
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東武練馬鍼灸整体院shima
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